初心者レンアイ(仮)
凄い声援に包まれ、ダイヤモンドを回る柊。
私の方をみて、ガッツポーズをして見せた。
初回からホームラン打つなんて、本当に凄い。
やっぱり、かっこいい。
「やったじゃない、広川ナイス!!」
隣の千夏ちゃんも強力な柊の援護弾に、すごく喜んでいた。
その回の追加点はそれっきりだったけど、その後も追加点を加え、差を守り抜き柊のチームは勝利した。
野球をしてる柊は、かっこ良くって、何だか眩しかった。
「俺の活躍観てた?カッコ良かっただろ。」
試合後の一言目がそれだった。
自信たっぷりの笑顔。
確かに、そんな顔出来る程の偉業はしたけど…ストレートに聞く?
「まあまあ…凄かったよ。」
微妙な私の返しにも、柊は笑う。
「哲士、流石だったよ!完封なんて凄いっ!!」
「そんな事無いよ。千夏が応援してくれたから頑張れたんだ。」
隣には、バカップルがいた。