初心者レンアイ(仮)
標準語の条件
「部活の帰り?」
千夏ちゃんはラブラブ光線を思い切り出しながら言った。
「うん。千夏は中山さんとお出かけ?」
内海くんも同様だ。
苦笑いしながら二人を見ていると…
「お、船津と…委員長!?」
またしても聞き覚えのある声が聞こえた。
「広川くん…」
そこには、内海くん同様のジャージを着た広川くんが立っていた。
「なん、学校での委員長とめっちゃ違うけん一瞬分からんやった。」
「あはは…」
どう対応したら良いのか分からずに愛想笑いを浮かべていると、千夏ちゃんがある提案をした。
「ね、これから四人でお昼食べない?近くにファミレスあるし。」
「お、いいやん。俺丁度腹へっとった。」
広川くんは乗り気のようだ。
「紗枝はどう?」
千夏ちゃんが聞いてくる。
三人とも肯定なんだもん。
「いいよ。」
流れ上、そう答えるしかなかった。