スカイブルーな明日




ピッ...





押しちゃったあ!!
今ならクリアボタン押せる!
..いやいや!
押したらこんな勇気
もう出ないぞ!!




ここは踏ん張って..






かなり自分自身と決闘をし
ぶるぶる震えながら
ケータイを耳に押し当てる





ひんやりと
耳にあたるケータイの冷たい体温






プルルルル...プルルルル...






2回目のコールなのに
もう10回鳴らしたような
錯覚におちいッちゃいそうだ









スウェットを握り締めて
ベットの上に正座しながら
右耳の遠くで鳴っている
呼び出し音が
今にも空からワタシを迎えにくる
天使達の羽の音のように
聞こえてき――――――――




「はい?」









「ッ?!?!...////」








< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop