(未設定)
はらっちは窓に顔を近づけ、思いきり、はーっと息を吹いた。

一瞬窓は白くくもるが、すぐにじんわりと透明に戻ってしまう。



「何してるの、それ。はらっちって、もしかして精神的にまだ子供だったりして」


「あはは、そうかもなぁ」



冗談で言ったことを否定されなかったので、後に続く言葉がなかった。


なんだか今日は、会話が弾まない。
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