闇華
「アルミス様、お帰りになるのですか。」
さっきあたしたちに会いに来た奴が話しかけてきた。あー、そうそう。こんな感じの部下にやらせればいいんだよ―…って、
「あんたなんで付いてくるのー。変態かなぁ?」
変態なんだろうねぇ、きっと。顔がむっつりです!みたいな顔をしてるもん。
「へ、変態じゃありません。ボスからお話し聞いていないのですか?わたしも、反乱を起こすものの上の奴を捕虜しにいくのですが。」
「あ?…あたしやらねーよー。あんた一人で大丈夫だよねえ?ボスの側近みたいなもんなんだからさぁ。」
てか、メロナはなんでうつむいてるー?まさか泣いちゃったりしてる?
「私でも歯が立たない相手かもしれないのです。どうやら頭が切れる奴のようでして、ですからアルミス様に力を借りるのだと思われます。」
あーあーあー、長い話は苦手なんだってば。
「わかった、わかった。数日待ってて。いや、一週間かもー。メロナと色々しなきゃならないことあるからさぁ。じゃ、一週間後に。」
そういうとあたしは長めの真っ黒なパーカーをメロナに被せて、ボスの部下の前から姿を消した。