闇華
光
――…
「アルビス!アルミス様はまだかな!わたし早く会いたいの!」
こいつが儀式を終えて、帰ってきたのはついこの間。何日前かなんてもんは覚えてねぇけど、少し前だと俺ん中で記憶してる。
そのときを思い出す。ドアがバァアァァン!と開いたと思ったら、目をランランと輝かせたメロンがいた。口調が随分と変わっていたのも気になったが、性格も口調に同じく随分と変わっていた。
儀式を終えたメロンを見て思う。儀式をやらせたのはどうやら吉と出たらしい。
「うるせぇな。俺だって待ってんだから、一日に何回も喚くんじゃねぇ。」
「だって!わたし早く…。そうだ!わたしが会いに行けばいいの!」
「変なこと考えんじゃねーよ。あいつが仕事してるとこにいって見ろ。痛い目みるぞ。」
俺が注意してやってんのに、メロンは無視。行くって言うんなら、勝手にしろ。どうせ、泣いて帰ってくるに決まってる。その辺は俺がよーく分かってるからな。
メロンは軽く身支度を終えると「行ってくるね!」とアルミスの家を後にした。
どんくらいで帰ってくるんだろうな?俺は短くて3時間だけど。
あいつの場合、1時間で帰ってきたらうけるな。