闇華
―…
アルミス様の匂いを辿ってくと…この道通ってきたんだ。真っ暗だなぁ。変な気配もするし、なんかいやな感じ!
「アルミス様ー」
アルミス様の名前を呼びながらわたしはあたりを見渡す。木と木がこれでもかってくらい枝と枝を絡ませて密集している。暗いから夜行性の動物の目がよく見える。
赤い目、金色に輝く目、はたまた黒より黒い目。
この森は危険だ。危険な匂いがプンプンする!アルミス様怪我とかしてないかしら。
「ふう」
アルミス様、もうここにはいないみたいだし。どうしようかなあ。今更帰るのも、アルビスに何を言われるか分からない。
だったら、まだ探してみてもいいわよね!
この辺でアルミス様の匂いは消えてる。あとは知らない匂いが2つ…?誰がいたのかしら?
わたしの新しい力で、アルミス様を探してみよう!それで見つけることが出来たら褒めてくれるかもしれない!
わたしはニヤリと笑って息を沈める。
わたしは儀式を行って変わった。本来儀式をした元光の人間は、光の時の力は継承されるものの、他には特別なんの力も持たない。だけどわたしは違ったの。
もう一人のわたしと出会ってわたしは変わった。
もうなにも、
コ ワ ク ナ イ