闇華
--- side
「どう思う?」
青い目をした男は問う。
「さあ、そろそろこの場所もバレるんじゃないかな?」
金色の目をした少年はクスクスと笑いながらそう言った。
「…そうか。だが、こんな光が勝るような所にまでくると思うか?」
「闇の住人のことだ、怖がりもせずくるだろうね?」
「………雑魚が来たところで、私たちは負けないがな。」
青い目をした男はため息をつく。
「スパイなんてしなきゃよかった?」
少年はフフっと笑うと自分の額にある2本の角をいじる。
「いや、光を守るべくしたことだ。今更なんの後悔もしていない。」
少年の黒く尖った尻尾が揺れる。その動きはとても楽しそう。
「僕はワクワクするよ?闇が光に協力するなんて前代未聞なんだから、感謝してよね?てか、早く来ないかなあ、
アルミス。」
少年は目を光らせながらニヤリと笑う。