‐hide‐ハイド
席ついた彼女をなおも見続ける女の子集団。
だから怖いって!
視線を向けられていない私が怖いと感じられるくらいだ。
流石に彼女も疑問に思ったのか急に音を立てて立ち上がり、集団を見渡した。
そして口を開く。
「ねぇ…何か用かな?」
言ってからニッコリ笑った。
…わぁ。
さっき教室に入って来た時も思ったけど、結構整った顔をしている。
ぱっちり二重の目、高すぎずでも低すぎない鼻、形がよく少し厚めのかわいらしい唇。
絶対可愛い部類に入る。
いや、綺麗な部類にもはいる顔の造りだ。
中性的と言った方が正しい気がする。