‐hide‐ハイド
みんなが周りを見回す。
「いないなら、残った人でジャンケ…」
「やります」
ジャンケンと言おうとしたが、手が上がった。
みんなホッとしたようにその生徒をみる。
「私、やります。図書委員」
そう言ったのは、確か…松江 汐って子だ。
この子…本運べるの?
少し不安を感じた。
「ありがとう。じゃあよろしくね?」
「うん!」
頷いたのを確認して委員に名前を記入する。
【松江 汐】
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