‐hide‐ハイド

今までこんなに素早く委員会決めが進んだことがあっただろうか…?





今までの人が遅い訳じゃない。




そう、




福島さんが早過ぎるんだ。





そう確信した。




そんな中、順調に進んでいた進行が急に止まった。




教室内に響くのは時計の音だけ…。



黒板に書かれた『図書委員』の文字。




その下には何も書かれていない。




図書委員になる人がいないのだ。






理由は簡単で、図書委員の仕事は面倒だから。

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