‐hide‐ハイド
ハジマリの日‐琳

◇◇

今日は午前中だけの授業だったので、残りの時間も直ぐに終わった。






今は帰り支度をしている。



まだ詰め込む物がなにも無く、形がいびつな鞄を肩に掛ける。






「優美、松江さんもまた明日ね」


「バイバイ!」



「うん、ばいばい」



2人に声を掛け、微妙に違う挨拶を聞いて教室を出ようとすると、沢山の男女が私の行く手を塞いだ。



…な、何事!?




< 150 / 401 >

この作品をシェア

pagetop