‐hide‐ハイド
あまりの多さに多少怯む。
「福島さん、アドレス教えて!!」
1人の子が話しかけてきた。
「あ…はぁ」
あまりの気迫に間抜けな声が漏れる。
一瞬、リンチかと思ったよ…。
そう考えながら、ケータイを取り出し赤外線を相手に送る。
「ありがとう!」
その子は満足そうに「メールするね!」そう言いながら手を振り帰っていった。
と、次の瞬間
「俺も教えて!」
「私も!」
大勢に一気に詰め寄られ、戸惑いながらみんなに赤外線を送った。