‐hide‐ハイド
ハジマリの日‐汐
◇◇
「やば~、かなり早くきちゃったよ…誰もいないよね?」
朝学校に登校すると、早過ぎたため誰もいなかった。
急ぐこともなく、校門から玄関にのんびり歩いていると、何やら声が聞こえたきがした。
「…?」
興味本位で声のするほうへ向かう。
焼却炉の方からだ。
近付くにつれ、次第にハッキリしてくる声。
興奮したような声と、冷静な声。
「いい加減にしなさいよ!」
―パンッ!