‐hide‐ハイド
戸惑い気味の彼女にまくし立てるように言う。
…引かれる、よね。
″関西弁とか汐ちゃんに合わないよ。汐ちゃんだけ、喋り方変だもん″
脳裏に蘇る昔の言葉。
幼いながらに傷ついた。
それからずっと隠してきたんだ。
「あ、はははは!!ごめん限界…」
いきなり笑い出した彼女。
「福島さん…?」
「琳って呼んでよ、私も汐って呼んでいい?」
嬉しかった。
否定されなくて、
受け入れてくれて…。
「うん!!」
ありがと…。