‐hide‐ハイド

戸惑い気味の彼女にまくし立てるように言う。




…引かれる、よね。


″関西弁とか汐ちゃんに合わないよ。汐ちゃんだけ、喋り方変だもん″




脳裏に蘇る昔の言葉。


幼いながらに傷ついた。




それからずっと隠してきたんだ。



「あ、はははは!!ごめん限界…」



いきなり笑い出した彼女。


「福島さん…?」

「琳って呼んでよ、私も汐って呼んでいい?」

嬉しかった。



否定されなくて、



受け入れてくれて…。

「うん!!」



ありがと…。


< 198 / 401 >

この作品をシェア

pagetop