‐hide‐ハイド

私達は教室に戻って話しをしていた。



「…琳。関西弁は内緒ね??」


さっきから何回も確認してしまう。

「わかってるから!!」




琳は気さくで面白い。




「そういえば、図書委員会は?終わったの?」




何気なく琳の口から出た言葉。





ピタリと動けなくなった。


「もしかして…」



琳が何かを言おうと口を開きかけた。




―ピンポンパンポーン


『1年3組の松江汐、松江汐今すぐ図書室に来なさい。繰り返します…』




彼女の声を遮った呼び出し。




すっかり、忘れてた…。



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