‐hide‐ハイド
「忘れてた。あは…いっっってきます!!!」
半笑いでそう言うなり猛ダッシュで教室を出た。
琳の反応なんて見ていられなかった。
◇◇
「すいません!!」
図書室に駆け込む。
そこには委員会のみんなはいなくて、代わりに微笑んでいる先生がいた。
「…ひっ」
思わず口から漏れた声。
目が笑ってないよ…。
「ひっ、とは失礼な。なんで委員会来なかったのかな?」
「…て…した」
「なんだって?」
「…忘れて、ました」