‐hide‐ハイド

◇◇

次の日も、その次の日も一緒に帰れなかった。




「汐~今日は帰れる?」


「ごめーん」




また…か。




少し腕を摩る汐。




「あれ?腕大丈夫??」





筋肉痛にしては長いよね…。





そう思いつつも、大して気にしなかった。





―この時、どうして気付いてあげられなかったんだろう…。


気付いたときには彼女はボロボロだった。





後悔先に立たず。




まさにその通りだった。


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