‐hide‐ハイド
かなり嫌がる央。
そこまで言うか…。
確かにキモいよなぁ…。
そんなことを考えていると、横からボソリと言った央の言葉が聞こえなかった。
「それに俺、好きな奴いるし…」
本当に小さな声は部屋に響くこともなかったんだ。
「じゃあ、もう遅いし帰るわ」
テレビが終わり、立ち上がる央。
「へ?もうそんな時間?」
時計は11時を指している。
「じゃあ、送るよ!!」
「いいって…隣じゃん。しかも琳は女子なんやで反対だろ?」