‐hide‐ハイド

新しい生活、友達に浮かれている私への忠告?




…考えすぎか。



もう、忘れよう。




なにか引っ掛かったまま、扉を閉めた。


バイブレーションに設定していた携帯が1回震える。




これは私達の合図。



どっちかを呼ぶときに1回だけ携帯を鳴らす。




私はかばんを持ち、部屋を出た。



「惟斗!!」


私の呼びかけに笑顔を見せる彼。




「待たせてごめんね?」


「いやいや、久しぶり」


< 292 / 401 >

この作品をシェア

pagetop