‐hide‐ハイド

汐は大切な人。



ナツは好きな人。





どっちの気持ちにも嘘はなくて、どっちも同じくらい大切だったから。






悩んで悩んで、苦しんで…。





「気持ちを確かめるために今日2人で会った…」



「ごめんなさい」






ナツさんが苦しげに頭を下げる。






「琳…ありがと」





そっと私から離れた汐。




目には涙こそ浮かべていたけど、決意があらわれていた。





「…隠していたことは、言ってくれた?」


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