‐hide‐ハイド

頭が真っ白になった。





自分が何を言ってるか分からない。




分かるのは、外したくても外せない、私の目が捕らえる、2人がいることだけ。




そして、私の目からは涙が溢れているだけ。








後からきた琳は私を抱きしめた。



アッタカイナ…






琳の体温が私の凍り着いた身体の細胞をとかす。




ここちいい。




やがて、惟斗は話し出す。




過去を、私の知らない過去を、気持ちを…。



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