‐hide‐ハイド

琳に抱き着きながら、込み上げる鳴咽を噛み殺し、そっと耳を傾ける。







知らなかった、ナツさんとの出会い。



私との出会い。



惟斗の気持ち…。





そして、ナツさん自身の過去…。






全て聞き終わったとき、私は1つ決意した。








それは惟斗と″さよなら″すること。





知ってしまった、惟斗の…ナツさんの気持ち。




ナツさんの痛み、



惟斗の苦しみ。



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