‐hide‐ハイド
恋ゴコロ‐汐

―はっはぁ…


走り続ける。


さっき払われた手が痛い。


でも、それ以上に胸が張り裂けそうに痛い。




なんで、私は何か琳の気の触る事をしただろうか?



最近の琳はなんとくよそよそしい気がしていた。


ううん。

実際にそうだった。




心配だった。



ただ心配だったのに。




私はうざかった?





もう、嫌われてしまった?


もう、親友ではいられないの?




悲しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。




痛い。


痛い。


手が…




心、が…。


< 347 / 401 >

この作品をシェア

pagetop