‐hide‐ハイド
恋ゴコロ‐汐
―はっはぁ…
走り続ける。
さっき払われた手が痛い。
でも、それ以上に胸が張り裂けそうに痛い。
なんで、私は何か琳の気の触る事をしただろうか?
最近の琳はなんとくよそよそしい気がしていた。
ううん。
実際にそうだった。
心配だった。
ただ心配だったのに。
私はうざかった?
もう、嫌われてしまった?
もう、親友ではいられないの?
悲しくて、悲しくて、涙が止まらなかった。
痛い。
痛い。
手が…
心、が…。