‐hide‐ハイド

なんで、


ここにいるの?




「汐…ごめんね、ごめん」



あぁ、やっぱり夢じゃないんだ。



「さっきはごめんね…きつく当たって」

「どうして…?」




私がきくと、苦しそうに、俯いた。




「突き放さなければ、いけなかった…」

「…どういうこと?」


「私といたら汐が傷つくから、ううん…ちがうね、私が怖かったから」





少し顔を上げた琳の表情はみたことがないくらい哀しい顔だった。



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