‐hide‐ハイド

「央…、ありがとう。
ずっと、好きって思ってくれて。…でも、私が好きなのは汐なのっ…。
嬉しいけど、央の気持ちには答えてあげられないよ…」




深く、深く




礼をする。





感謝を、今まで私を支えてくれていた央に。



ありがとう。



…ありがとう。





「…ん、ちゃんと振ってくれてサンキューな」





無理矢理笑う央。




胸が苦しくなった。





私は、ただ涙を流すしかなかった。


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