‐hide‐ハイド

「…行かなきゃ…!!」



涙を拭って走りだす。



伝えなきゃ、私の気持ち。



琳、



私はあなたがいなきゃ幸せになれないって。




私の幸せは琳と一緒にいることだって…。




伝えなきゃ!!




私は走った。




琳を探して。




…喉が痛い。



冬の冷たい空気が私の喉を冷やす。





「琳、どこにいるの…?」





学校、琳の家…




思い当たる所は全て探した。




だけど、どこにも琳の姿はない。





足も限界が来ていた。



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