‐hide‐ハイド
初日からつまずいてるし、幸先不安だな…。
そんな自分がなさけなかった。
「う~。入学式の途中でお腹なったらどうしよう~」
「大丈夫よ」
私の呟きに母親が反応する。
…なんでそんな自信満々なのよぉ。
まぁ…私が悪いんだもんね。
これまた幸せが逃げそうな大きなため息をついて学校へ向かう道を急いだ。
学校が見えてきて、遅刻ではなかったので一先ず安心した。
「うにぁ~…人一杯だ~」
学校へ着いたと同時に思わず奇声を発した。