‐hide‐ハイド
バラバラと帰っていく生徒達。
私も帰ろうと用意をしていると途端に教室がざわついた。
「…ん?」
なんだろうとざわつく人達が見ている方を見ると、例の代表だった彼がいた。
当然のごとく、女の子の目はくぎずけだ。
そんな視線を気にもせず彼は教室に入って来た。
そのまま進み、足を止めた。
再び女の子がざわつく。
それもそのはずだ。
彼が足を止めたのは女の子の席だったから…。
その席の彼女?は彼をみることもせず前をぼんやり見ていた。
といっても彼女の席は前の方で、1番後ろの私からは後ろ姿しか見えないけど。
…髪短いなぁ~。
女の子はショートで後ろからみると男の子みたいだ。