高校生お嬢様&イケメン執事
「う…ん、ここは?…って、きゃ〜〜〜!」 


 目を開けると、そこには真山の美しい顔が近くにあって思わず叫んでしまった。


「ちょっと、耳元で叫ばないで下さいよ」


 うるさいと言いたそうに、片方の耳を塞いでいる。


「いや……、あ、家か」


 見るとそこは見慣れた……バカみたいに大きい玄関、ポーチ……


「お疲れだったんですね。車に乗ってすぐに眠ってしまわれて……なれない寄り道などするから」


 最後のひとこと、声、めっちゃ低かった……。


 しかも、嘲笑われたし!

    ……魔王降臨?


 



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