片思いの空
「今朝のこと、どうしても謝りたくて…」


そう言って悲しげな顔をした




今朝のこと…?
優介君何も悪いことなんてしてないのに


それなのに
わざわざ待っていてくれたのかな?


なんて自惚れちゃダメだよね



「わたしこそごめんね…あんな態度とっちゃってさ」



「…よかった」

そういった優介君は少し笑っていた



「えっ…何が?」



「田代さんが怒ってなくて」



うわぁ
なんか嬉しいなぁ



ずっとわたしのこと
気にしてくれてたのかな?

「ふふっ」


つい声に出して笑ってしまった


これはお母さん純ちゃんつかさちゃんに言わなきゃ



「じゃあ帰ろっか」


そう言ってあるき始めた優介君


"彼女"になれたら
これが当たり前になるのかな?


ドキンッドキンッ



心臓が高鳴る



わたしもこの恋頑張っていいのかな?




たわいもない話
優介君の笑顔


なんだか嬉しい


ちょうど駅についたころ


〜♪〜♪



優介君の携帯が鳴った



「ちょっとごめんっ」



そう言って少し離れていった
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