片思いの空
バシッ



「ゴメン!!」



優介君の腕を振り払い走る




誰もいない中庭の木陰



溢れる涙を止められない




「っぅ…ぅぅ…」




わたしは優介君の友達で
それ以上になれない



それ以上を望むことすら許されない





こんなに胸が苦しいの初めて




1限が終わったころ教室に戻った



「さやぁ!!」


純ちゃんがわたしを抱きしめる



「わぁ!!純ちゃんっ」



「心配したんだよ…電話もでないしさぁ」




あっなんか携帯の存在忘れてた
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