片思いの空

なんだかんだで話しがすっごくはずんだ



「あはははは、ヒロ変なの〜」



終いにはヒロとにらめっこまでしていた



「たっ…田代さんもすごい顔だったよ」


笑いを堪えてる優介君



「さや、本物のフグみたいだった…ぎゃはははは」



「ヒロ…うっ…うううるさい」


優介君居るの忘れてたよぉ
ヒロがいると危険だなわたし



「でもよかった…」


優介君の顔が少し曇った



「えっ？」



「俺、田代さんに嫌われてるかと思ってたから」



えっ！？…えっ？


その逆だよっ




「そうそう、こいつすっごい思い詰めた顔してたんだよ」




わたしのせいで悩んでた…？
わたしのこと少しでも考えてくれてたんだ



「全然そんなことないのに…どうして？」




「避けられてるような気がしてたから…

俺の気のせいだったみたいだけど」


そう言って少し微笑んだ



うわぁ…
なんか悪いことしちゃってたなあ


わたし自分のことしか考えてなかったよ



「勘違いさせちゃってごめんね!!」