片思いの空

雨模様

夏休みが近づいた7月はじめ



「あーつーいー」


下敷きであおぎながらだるそうな純ちゃん


「純ちゃんだれすぎだよっ」



この学校ではクーラーは28度設定



人数も多いし…
運動部も多いからムンムンしてる





「そういえばさぁ、もうすぐ球技大会だね」



ここは話題を変えないと!!



「だよね!!だよね!!絶対優勝して…」



「優勝して…?」



「食券ゲッット!!」



「食券もらえるの!?」



学校の食堂おいしいけど400円はするんだよねぇ…


「さや知らなかった?」


ビックリしたように見つめてくる純ちゃん



「でもわたし、運動自信ないから…応援がんばるよ!!」




「あっ、優介君だっ」


窓の外を指差す純ちゃん


それに素早く反応するわたし…


「どこ!?」



「ほら、あそこ!!」



うわぁ、体操服姿もカッコイイ…


うっすらかいている汗
キラキラしててちょっぴりセクシー




窓にへばりつくようにして魅入ってしまっていた



他の女の子も一緒みたい



「おっ、優介君こっちみたよ!!」
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