片思いの空
「純ちゃん、つかさちゃんまた明日〜」



『また明日!!』



わたしはジャンケンに負けて球技大会の実行委員になってしまった



運悪すぎる…
昼はいいことあったのにさぁ




ガラガラ



集合場所の3ー1組の教室

ドアを開けると一気に視線が集まる



なんか入りづらい



「…失礼しす」


小声でつぶやいた



誰か知ってる子いないかな…




「おっ!!さや!!」


男子の輪の中


「和馬!!」



よかったぁー!!
和馬だ!!



「お前も委員なの?」


そう言って頭をわしゃわしゃと撫でる



「ちょっとー!!ボサボサじゃん」


ムッとしながら髪を整える


「おばけみたいでかわいいじゃん」



和馬めっ!!
ほんとにわたしのこと女としてみてないよね




「席つけー」

委員長らしき人の号令


わたしは人の少ない後ろらへんの席に座った



「俺の名前は、秀平!!委員長だっ!!」



すごい迫力…
というより声でかい…



「さっ、一人ずつ名前呼ぶから、元気よく返事しろ!!」


周りからクスクスと笑う声

確かに小学生みたい
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