片思いの空
委員会が終わった後
わたしと優介君は委員長に呼び出された



「お前達、明日の放課後買い出しだ!!」



委員長…普段の声もでかいんだ


…って


『えっ!?』



「はははっ!!二人は随分仲良しさんみたいだなっ」


わたしは嬉しいけどさ



「どうして私達なんですか!?」



「お前達が俺に注意されたからだ!!」



うっ…そーいわれると
されたね




「お金は明日取りに来い!!メモもそのとき渡す!!」



「わかりました」


わたしは少し残念そうに返事をしてみた



だって嬉しそうだと変に思われちゃうから



「おいチビッコ!!」


委員長のさらに大きな声



「にやけてるぞ!!」



「えっ!?」


急いで口を押さえた



「はははははっ」


委員長は何かわかってしまったみたい



はっ恥ずかしい


「田代さん?」


不思議そうな優介君の顔




「なっ、なんでもないから!!早く帰ろ?」



無理矢理教室を出た




「おい、さやっ、優介っ!!」

玄関に着くと呼ぶ声がした
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