片思いの空
「さや、ほら座った」



「何?」


「いいから〜」





そう言うと順ちゃんは薄くメイクをしてくれて


ピンクのネイルを塗ってくれた






それからHRが始まった






「さや!!キメてこい!!」



先生の話しを無視して盛り上がっている純ちゃん





「キメてこいって…」



優介君彼女いるからね





「さやもやるよねぇ〜優介君とデートなんてさ」



その瞬間
クラスの女子が一斉にわたしを見た





「違う違う違う」



わたしは必死に否定する




「あっ違った違った…和馬だった…あはは」



純ちゃん、それ最悪の嘘だよ



「…それも違う」




先生は呆れたように話しを初めた







HRがやっと終わる




「よっしゃ!!」




「さや、楽しんで来いよ」
肩をポンと叩かれた


ガラッ

という音と共に女の子達の歓声



「田代さん」




「お迎えつきなんて、幸せだねぇ」

純ちゃんはにやにやしている
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