片思いの空
近くのデパートまで徒歩10分



たわいもない話しをしていたらあっという間だった


わたしは買い出しリストを見た



「えーっと…100均行かなきゃいけないね」





風船とガムテープ、それから色紙






…ぐぅぅう



わたしのお腹が鳴った



優介君と和馬はわたしを見ている



「ぐっぐ…グーリコ…あははは…」



恥ずかしすぎる
もうヤダ


お腹の馬鹿ぁ…




『………』


二人は笑いを堪えているのは誰が見てもわかる




「…笑ってもいいよ」


少し拗ねたように言うと



二人はありえないほど笑い始めた





遠慮って言葉を知らないのかな?
わたし一応女の子なんだけどなぁ





「…ふぅ…田代さんお腹空いてる?」


笑い疲れたような優介君



「ちょっとだけ、でも気にしないで」




「俺もお腹すいた」


その瞬間
優介君のお腹の音




「あははっ、一緒だね」



恥ずかしそうな優介君

初めてみた照れた顔に胸がキュンとした
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