片思いの空
「ふぅ〜」



一息つく


「はぁ…やっと終わったね」



そういって少し微笑んでくれた




「じゃあ、帰ろうか」



「うん!!」



玄関までたわいもない話しをする


校門を出た辺り


「田代さんもしかして駅まで行く?」



「うん!!家西町だからさあ〜」



「そっか、俺坂江町」



「あっ、じゃあ電車同じなんだね!!」



「みたいだねっ…じゃあ行こうか」



その言葉にとても嬉しくなった



当たり前のように
一緒に帰れるなんて





ドキドキ


わたしの心臓はずっと大きく高鳴っていた



「じゃあ、俺降りるから」


もうお別れかあ…
せっかく仲良くなったのに…


明日からはもう赤の他人だよね



「うん…バイバイ」


ちょっぴり悲しいけど

少し微笑んで手を降った



「また明日」


そう言って微笑みながら手を振って優介君は降りて言った
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