先生に愛たい。
ガラガラー。

「おっはよー」

勢いよくドアを開けたものの教室には誰もいなかった。

美緒は当番だからもちろんいない。


「なーんだ。誰もいないのか」


つまらなくて靴を投げた。

ゴツ。

「い、いってーー!!」

靴は思いっきりある人物の頬にあたった。

「!!り、陸?ごめんっ!!」

「いってーよ。靴なんかなげんじゃねえよ」

「ごめん。本当ごめん。ほっぺ大丈夫?いたくない?」

陸のほっぺに触る。

「大丈夫。」

陸はぱっとほこりをはらい立つ。

「やっぱ痛いでしょ?保健室行こ?」

「大丈夫だって」

「嘘。行こ?」

私は無理やり手をひっぱった。


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