風神I
「てめぇら何しやがる!!」
電話を切った旭は鬼のような形相で大と力を追いかけた。
「「鬼さんこちら!!手のなる方へ!!」」
「誰が鬼だー!!」
大と力は笑顔で旭から逃げ回っている。
旭の頭から本当に角が出てきそうだ。
「真城ちゃん、あいつらは気にしないでいいからね。」
「そうする。」
旭達が鬼ごっこを始めて、5分ほどたったころ、屋上のドアがノックされ両手にパンバンのビニール袋を持った緑頭の男が入ってきた。
「失礼します。」
男はそう言って頭を下げた。