風神I
「ねぇ真城、今日倉庫くる?」
「倉庫?」
大の質問にあたしは首をかしげた。
「うん、俺らの溜まり場。いつも放課後に集まってるんだ。」
「その溜まり場にあたしも行かなきゃ行けないの?」
「そうだね、俺らと一緒にいた方が守りやすいし。」
空良の言葉を聞いてあたしは内心ため息をついた。
めんどくさい。
「じゃぁさ!!今から行こうよ!!」
パンを食べ終わった力が言った。
「別にいいんじゃねぇ。どうせここにいてもやることないし」
旭はそう言ってあくびをした。
「真城ちゃんはそれでもいい?」
空良の質問にあたしは頷く。