風神I
銀髪は呆れたようにため息をつきながら言った。
「馨だよ。か・お・る。」
「あぁ、そっか馨だ。思い出した。」
「俺みたいな美男子の名前忘れるってあり得ねぇだろ。」
馨はもう一度ため息をついた。
「真城と馨、俺達のこと忘れてない?」
大がふて腐れたように言ってきた。
「そうだよ!!二人だけで話進めてさ!!俺達も話にいれてよ!!」
力が大の言葉に賛成した。
「馨、真城ちゃんと会ったことあるの?」
空良の質問に馨はニヤっといやらしい顏をした。
「あるぜ。俺と真城は夜を共にした仲なんだからな」