風神I
馨はあたし肩に手をまわし引き寄せた。
「えぇ!!真城、馨にもう手出されちゃったの!!」
「馨!!俺らの真城に何すんだよ!!」
「馨、お前こんな胸も色気もゼロの女に手ぇだしたのかよ。」
馨の嘘を信じた大、力、旭が言った。
旭のはただの悪口だ。
すると空良の視線が全く別の方へ向いているのに気がついた。
その視線をおうと…
ま、魔王降臨…
そこにはあり得ないほどの黒いオーラをまとった風雅がいた。
「「「………っ!!」」」
あたしの視線の先を見た大、力、旭も風雅のブラックオーラを見て固まっていた。