風神I
「まさかこんなとこで会うなんて思わなかったなぁ。」
「あたしも二度と会わないと思ってた。」
そう言ってあたしはソファに座り直した。
そっかあの高級車、どっかで見たことあると思ってたら、馨を迎え来てた車だったんだ。
あたしが一人納得していると、馨が話を進めだした。
「あっ!俺、真城が姫ってんなら賛成だぜ。地位狙いの女とかだったら反対するつもりできたんだけどな。」
馨は一呼吸置き続けた。。
「真城はそんなくだらない女達とは違うみたいだし、守ってやってもいいぜ。」
馨はその綺麗な口元をあげて笑った。