風神I
態度はでかいが、そんな綺麗な顏で微笑まれたら女なんてイチコロだろう。
ここでなんとも思わないあたしは女としてずれてるのだと思う。
まぁ、そんなこと別にどうでもいいけど。
「よかった。じゃぁ決まりだね。真城ちゃん、近いうちに真城ちゃんのお披露目暴走やるから。」
空良が言ってきた言葉にあたしは眉をひそめる。
「お披露目暴走?」
「簡単に言うと姫のお披露目だよ。」
空良の言葉に続いて旭が説明してくれた。
「ま、顏を見せるわけにはいかないから総長と同じ車に乗せて幹部がその回りを守るようにして囲んで走るんだよ。」