風神I




顔に似合わず凄く優しい秀平さんはサングラスをしたまま微笑んだ。




秀平さんは車の運転技術がすごくて風神の中では秀平さんが一番らしい。




前に大と力から教えてもらった。




すると、車の中が静かになった。




あたしはふと気がついた風雅以外誰も乗っていない。




いつも迎えはみんな来きて五月蝿いのに。











「みんなは?」




あたしの質問に風雅は視線だけをあたしに向けて言った。




「倉庫。」




「そうなんだ。」




そう言ってあたしは車の外を眺めていた。




風雅はもう眠ったらしい。




数十分後、車は安全運転で倉庫についた。







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