風神I




車から降りてあたしは立ち止まった。




バイクの数がいつもより多い気がする。




「おい。行くぞ。」




風雅はそう言うとあたしを置いてさっさと行ってしまった。




仕方なくあたしも風雅の後をおう。




「「「「ちわっす。」」」」




カラフル不良君たちは次々に風雅に頭を下げる。




「ちわっす。」




すると次はあたしの方に頭を下げてきた。




「え、えっと…………こんにちわ。」




急に言われて少し慌てながらあたしも挨拶した。




まさかあたしにまで挨拶がくるとは思わなかった。




あたしに挨拶をした人達もまさか返事が返ってくるとは思わなかったらしく驚いたような顔をした。









< 184 / 380 >

この作品をシェア

pagetop