風神I
第四章
手紙
お披露目が終わり、今日は月曜日。
いつも寝坊してるくせに珍しく早起きしたあたし。
毎日みんなを待たせているのも悪いと思い今はマンション前で迎えを待っていた。
八時丁度になるとマンションの近くに黒い高級車がとまった。
家を見られたくないあたしは皆には分からないくらいの距離のところに車を待たせている。
車のドアをあけて車に入るとみんなみんなポカンとした顔で見ていた。
イケメンはどんな顔してもブサイクにならないから得だな。
「なに。」
「いや、真城が寝坊してないなんて珍しいなと思って。」
「寝坊してほしいの?」
「そんなわけじゃねぇけどよ。」
旭が苦笑いしながら言った。