風神I




なにやってんの、あいつら。




二人揃ってあんな微妙なとこで固まってるから余計目立ってるし。




そう思っていると氷真があたしに気がついたらしく真っ青な顔であたしを呼んだ。






「おい真城!!大変だ!!殺人事件だ!!」




「はぁ?」




あたしはわけがわからず顔をしかめた。




「いいから来いって!!」




氷真はあたしのところに来るとあたしの手を掴んで紫音のいるところに引っ張って行った。




「なんなの、いったい。」




氷真に引っ張られながらあたしは言った。






「ほら見ろ!!この血の後を!!」




紫音のいる場所につくと氷真は床に指を指しながら言った。









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